3/27(金)判例13 事故による自殺と因果関係?

判例13 事故による自殺と因果関係?
 

高次脳5級2号 2003年  一審東京地裁八王子支部 二審東京高裁 判決
概要
54歳・女性が自転車で交差点を横断中、対向右折のワゴン車に跳ね飛ばされ、高次脳機能障害の障害を負ったのですが、被害者は、事故から1年2カ月後に自殺しています。

損保の反論
加害者側の損保は、事故と自殺の因果関係は認められないとして、被害者死亡による遺族に対する保険金の支払いを拒否していました。

弁護士の立証
⇒弁護士は、診断書、診療報酬明細書、カルテや看護記録を収集し、家族からは、被害者の生前の状態を細かく聴き取り、高次脳の専門医に、
①被害者の生前の状態から高次脳機能障害であると認定できるか?

②認定できるとして、なん級のレベルなのか?
上記の2つの分析を求め、後に、意見書として回収しました。
さらに、高次脳機能障害に自殺願望があることを文献上も明らかにするとともに、先の意見書から、被害者の高次脳が5級2号であったと主張しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は高次脳と自殺との因果関係を認め、80%、5900万円を支払えと判決しました。

NPOジコイチのコメント
交通事故の被害者が、その後、自殺したときは、加害者側の損保が、事故と死亡との因果関係を認めることはほとんどなく、仮に、これを認めたとしても、せいぜい30%程度がこれまでの上限でした。

今回、因果関係を80%も認めたのは、画期的な判決であり、当時、ネットでも注目されました。
最近では、医学論文において、事故で高次脳を負った被害者に、自殺願望が強く現れることが、明らかにされています。
今後、弁護士は、損保の主張に屈することなく、事故と自殺の因果関係について、丁寧な立証を行って、主張しなければなりません。

私の注目するところは、自殺後に、家族から被害者の状態を聴き取り、書証を収集して、専門医から意見書の回収を行って、裁判所に5級2号を認定させた、本件弁護士の剛腕です。
もう1つの疑問です。
交通事故では、本件事故と因果関係の認められない疾病などで、被害者が死亡したときは、生きているものとして損害賠償請求ができることになっています。
決してフェイクではなく、なんども経験しています。
「事故と関係なく死んでしまえば、なにもかも終わりにされる?」 
遺族は、こんなトラウマにおののいているのですが、因果関係のない死亡では、通常の後遺障害事案として損害の積算が行われます。
ただし、高次脳では、将来の介護料を請求することはできません。
将来もなにも、被害者が亡くなっているからです。 このことは、ホームページ、「治療中の死亡110番」 で詳細を掲示しています。
さて、自殺もそれに該当するのか、調べても記載がなく、自信がありませんが、仮に死亡として扱うのであれば、因果関係が否定された方が、高額賠償につながることがあるのです。

損害の費目

事故との因果関係が×

事故との因果関係が○

慰謝料

149万円

149万円

後遺障害慰謝料

1400万円

死亡慰謝料 2400万円

休業損害

372万7000円

372万7000円

逸失利益

2765万8000円

1936万1000円

葬儀料

0円

150万円

小計

4687万5000円

5007万8000円

認定額

4687万5000円

80% 4006万2400円

議論を単純化して比較するため、以下の前提条件で積算しています。
入院2カ月・通院8カ月で1年後に症状固定、1年後に自殺、 休業損害と逸失利益の基礎収入は、女性の全年齢平均により372万7100円 就労可能年数13年・ライプニッツ係数9.3936、死亡による生活費の控除率30% ポイントは、

逸失利益です。

生活費の控除率

家族状況

地方裁判所基準

任意保険基準

一家の支柱で被扶養者1人では

40%

40%

一家の支柱で被扶養者2人以上では

30%

35%

一家の支柱で被扶養者が3人以上では、

30%

30%

女性(独身・主婦・幼児を含む)

30%

被扶養者が0 50%

男性(独身・幼児を含む)

50%

被扶養者が0 50%

後遺障害事案では、生活費の控除はなされませんが、死亡事案では、30~50%の生活費率が、逸失利益から控除されます。
 
 
ジョーク 医療費の負担大幅増?

日本の医療費は先進国中、他の追随をゆるさないほど安い。
初診料、日本の2400円に対して、アメリカの平均は2万円、
これでもまだ高いっていうのか??
水のトラブル5000円、トイレのトラブル8000円で、体のトラブル2400円だぞ。

おまえは、便器以下か?

 

3/26(木)箸休め 中心性頚髄損傷

箸休め 中心性頚髄損傷
 

2009-12-2、阪神タイガースの赤星 憲広選手が、中心性頚髄損傷で選手生活から引退しました。
2009-9-12、甲子園球場における横浜ベイスターズ戦で内川聖一が打った右中間への飛球にダイビングキャッチしたことが発症の原因と発表されています。
負傷直後は、手足が動かなくなり、赤星はトレーナーに背負われてグラウンドから退場、西宮市内の病院へ救急搬送されました。入院リハビリで、足は動くようになったものの、両腕は、感覚が鈍く、思うように動かすことができず、なにかに触れると激痛が走るなど、深刻なダメージを残しました。
「再受傷では、不随の可能性があり、最悪では、命の危険もある。」
主治医から宣告を受けたことで、引退を決断しました。

1)病態
脊髄損傷は、大きな外力が脊椎に加わることで、骨折や脱臼となり、発症しています。
ところが、中心性頚髄損傷は、骨折などが認められないのに、両上肢や手指に、運動麻痺、疼痛、ビリビリするような痺れの訴えがなされるのです。
頚部が急激に後ろに反り返る、過伸展することにより、頚髄の中心部が損傷することで、中心性頚髄損傷が発症した原因と考えられています。

また、この症例は、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症が認められる中年以降の被害者に、比較的軽微な受傷機転、例えばちょっとした追突などで発症することも報告されています。

上肢を支配する神経線維は頚髄の中心寄り、下肢では、外側寄りに位置することから、中心部が損傷を受けると、上肢の症状が重く出現します。
頚髄の辺縁部は周辺を取り囲む多くの血管によって栄養を受けていますが、中心部は中心動脈から枝分かれした毛細血管から栄養を受けています。
このことからも、頚髄中心部は、損傷を受けやすく、回復しにくいという特徴があります。

2)症状
上肢の症状が強く、運動麻痺、疼痛、ビリビリするような両手や手指の痺れ、パジャマのボタンを留めることができないなど、手指の巧緻運動障害を引き起こします。
痺れでは、タンスの角に肘をぶつけたときに感じる、ジンジンする痺れが、両上肢に持続するのです。

3)診断と検査
神経学的検査では、深部腱反射が亢進、ホフマン、トレムナー反射、ワルテンベルグ徴候では病的反射が出現し、両上肢は筋萎縮でやせ細ります。
そして、箸を使用して食事ができない等、手指の巧緻運動障害が認められます。


ホフマン反射        トレムナー反射

ワルテンベルグ徴候
MRIのT2強調画像では、脊髄の中心部が白く光る、高輝度所見が認められます。


中心性頚髄損傷のMRI T2強調画像です。
C6右横の脊髄に白い高輝度所見が確認できます。
この被害者は、脊髄症状で7級4号が認定されました。

 

自賠責保険調査事務所は、上記の高輝度所見を認定の要件としていますが、この画像所見が確認できるのは、受傷後の急性期、2、3カ月に限定されるといわれています。
慢性期にはT1強調画像で軟化型損傷を発見、立証する必要があるのですが、画像所見が得られにくいことが多く、簡単なことではありません。
現在、MRIのT2スターで、出血痕が立証できないか、放射線科の専門医に探ってもらっています。
これで立証できれば、画期的なことです。

※T1強調画像
体内の脂肪分を強調して撮影する方法で、椎間板の突出や出血の状態を確認するのに有意な撮影方法です。全体的に黒っぽく、コントラストがハッキリして見えます。

※T2強調画像
体内の水分を強調して撮影する方法で、髄液や膀胱内の状態を確認するのに有意な撮影法であり、全体的に白っぽくぼやけているような印象を受けます。

4)治療
治療としては、受傷直後、48~72時間以内に、入院下でステロイドを大量投与すれば、治療効果が得られるとして、1997年から厚生労働省の認可のもとに臨床使用が開始されています。
しかし、確実性に疑問があり、副作用の検証がなされておらず、若年で再生力の強い患者以外では、効果が薄いとの報告もなされています。
やはり、脊髄損傷ですから、劇的な改善は、1例も経験していません。

膀胱障害が認められることもあり、このケースでは、泌尿器科でウロダイナミクス検査を依頼して立証しています。
症状固定は、非可逆性脊髄損傷ですから、受傷後6カ月で決断しています。

5)後遺障害のポイント

①70%はニセモノ?
中心性頚髄損傷と診断されていても、経験則では、70%はニセモノです。
MRIで高輝度所見の得られない頚椎症、中には単純ムチウチで症状大袈裟も混在しています。

中心性頚髄損傷となれば、事故直後のステロイド療法が有効とされており、被害者が両上肢の痺れを訴えただけで、入院を指示し、ステロイド療法を実施する治療先もあります。
この治療が終了、MRIの撮影を行っても、高輝度所見が得られないとき、本来であれば、中心性頚髄損傷ではなく頚椎症でした? 
そのように、傷病名を訂正すべきであるのに、これを行うことなく、退院させる整形外科医が多いのです。
私は、過去の経験則から、MRIの高輝度所見を確認するまで、頚椎症と考えることにしています。

②中心性頚髄損傷の傷病名があれば、早期のMRI撮影で高輝度所見を立証しなければなりません。
立証された中心性頚髄損傷は、脊髄損傷ですから、決して、ムチウチのカテゴリーではありません。

後遺障害の立証では、後遺障害診断書以外に、脊髄症状判定用の用紙を提出し、肩・肘機能、手指機能、下肢機能、上肢・下肢・体幹の知覚機能、膀胱機能、日常生活状況について、検査と結果の記載をお願いしなければなりません。

チーム110のスタッフは、事前に脊髄症状のチェックを行い、日常生活状況については、被害者の職業上の具体的な支障を記載した書面を主治医に提示しています。
ここまで明らかにしないと、目指す等級の獲得はできません。

3)等級は、神経系統の機能の障害で審査され、障害の程度により、9級10号、7級4号、5級2号が選択されています。膀胱機能障害は、併合の対象となります。

ちょっと外れますが、フジテレビ、コードブルー、ドクターヘリ緊急救命でも、清流で足を滑らせて転落した有名な和食料理人が中心性頚髄損傷の疑いで救急搬送されました。
硬性装具で頚部が固定され、HCU=高度治療室では、トレムナー検査が実施されていました。


ホフマン反射        トレムナー反射

ワルテンベルグ徴候

患者の親指は、ピクリと内側に曲がり、頚髄損傷に代表される病的反射を示していました。
二度と包丁を握れなくなる可能性が高いのですが、患者は、それは統計上のデータであるとして、前向きに捉えており、リハビリで改善を果たす決意を述べていました。
ドラマですが、医学的な検証が忠実に再現されており、侮れません。
見ていて、勉強になりました。

※トレムナー反射では中指を伸展させておいて指先の腹を弾くと親指が内転するのです。
※ホフマン反射では中指を挟んで指先を掌側に弾くと親指が内転するのです。
※ワルテンベルク徴候では示指、中指、環指、小指を屈曲させ、検者と引っ張り合いをさせると、母指が内転屈曲するのです。
いずれも中枢性神経障害で出現する病的反射であり、ムチウチに必要な検査ではありません。

 
 
ジョーク 不良品?

アメリカの自動車会社が、ロシアと日本の工場に部品を発注しました。
不良品の発生を抑えるべく、不良品は1000個につき1つとすることを求めました。
ロシアは困ってしまい、大変困難な条件で、期日にどうしても間に会わないと泣きつきました。
日本の工場は、納期に向けて作業は順調に進んでいますが、不良品用の設計図が届いておりません。取り急ぎ、送付を願います。

ジョーク 夫婦の会話?
今週末は夫の誕生日。
妻 誕生日プレゼント、なにがいい? 
頭にリボンつけて「プレゼントは、わ・た・し・ ♡」 なんてどう?

夫 脂っこいものはちょっと・・・・・

 

3/25(水)地方裁判所支払基準の一部が改正されます?交通事故の現況

地方裁判所支払基準の一部が改正されます?
 

さて、交通事故の現況です。
2018年3月末のデータでは、死亡事故に限っては、3532件と減少傾向にありますが、自動車保有台数数は8178万9000台を超え、人身事故の発生件数は52万9378件と増大しています。
医療水準の向上もあり、重度後遺障害者数は、90年代と比較して10倍を超える激増となっています。
死亡事故が減少して良かった! 手放しで喜べる状況ではありません。

(2)自賠責保険・傷害部分の支払基準の一部が改正?

損害

傷害部分

治療費

自由診療、健康保険、労災保険

看護料

12歳未満は、付添看護証明書の必要はありません。
近親者の入院付添4100円⇒4200円に、通院付添2050円⇒2100円に、
職業介護人は必要かつ妥当な実費

入院雑費

入院実日数×1100円

通院交通費

必要かつ妥当な実費、
自家用車による通院は、1kmにつき15円で精算、

休業損害

5700円⇒6100円×休業日数、
但し、源泉で立証が出来れば日額19000円を限度×休業期間、

傷害慰謝料

治癒・症状固定
(総期間≧実治療日数×2)×4200円⇒4300円に
中止、
(総期間+7日≧実治療日数×2)×4300円

 
(3)自賠責保険 死亡による損害

死亡による損害

葬儀料

60万円⇒100万円に、

本人の慰謝料

350万円⇒400万円に

遺族の慰謝料

請求権者数

被扶養者

慰謝料額

1人

なし

550

あり

750

2人

なし

650

あり

850

3人以上、

なし

750

あり

950

逸失利益

(年間収入額-生活費)×就労可能年数ライプニッツ

生活費率

被扶養者あり 35%
被扶養者なし 50%

収入額の認定

後遺障害の逸失利益に同じ、
受給者本人の拠出性年金は逸失利益の対象になる、

 
(4)後遺障害部分の慰謝料の改正

自賠責保険後遺障害別等級表Ⅰ(介護を要する後遺障害)

等級

慰謝料

逸失利益

後遺障害保険金

1-1・1-2

1650(1850)

2350(2150)

4000万円

2-1・2-2

1203(1373)

1797(1627)

3000万円

 

自賠責保険後遺障害別等級表Ⅱ

等級

慰謝料

逸失利益

後遺障害保険金

1

1150(1350)

1850(1650)

3000

2

998(1168)

1592(1422)

2590

3

861(1005)

1351(1214)

2219

4

737

1152

1889

5

618

956

1574

6

512

784

1296

7

419

632

1051

8

331

488

819

9

249

367

616

10

190

271

461

11

136

195

331

12

94

130

224

13

57

82

139

14

32

43

75

(赤字)は、被扶養者が存在するときの後遺障害慰謝料です。
1~12級で、慰謝料を増額していますが、保険金の増額はなく、慰謝料を増やして、逸失利益をその分減らしただけのことです。
任意保険も自賠責保険に連動しており、同額の改正がなされるものと予想しています。

傷害部分の比較

損害の費目

自賠責・損保

地方裁判所

付添看護料

入院:4200、通院:2100円

入院:6500、通院:3300円

主婦の休業損害

日額6100円

日額1万500円

葬儀料

100万円

150万円

死亡本人の慰謝料

一家の支柱:1700万円

一家の支柱:2800万円

 

後遺障害部分の慰謝料比較

等級

自賠責

損保

地裁

等級

自賠責

損保

地裁

1

1150

1300

2800

8

419

400

830

2

998

1120

2370

9

249

300

690

3

861

950

1990

10

190

200

550

4

737

800

1670

11

136

150

420

5

618

700

1400

12

94

100

290

6

512

600

1180

13

67

60

180

7

419

500

1000

14

32

40

110

自賠責保険は、改正された基準ですが、損保と地裁基準は、従来のものを記載しています。
追々改正されることが予想されますが、いずれにしても、地裁基準に追いつくことはありません。

金融庁のホームページでは、2020年4月1日からの改正と掲載されていますが、過去の経験則に従うのであれば、2020年4月1日以降に発生した交通事故から適用されるものと考えています。

 
 
ジョーク 酔っ払い?

駅のトイレで、用を足そうとしていた酔っぱらいのおっちゃん、
チャックを開け、ゴソゴソしながら、「アレェ? ねぇぞォ?」
そんな筈あるかい! ちゃんと、探せ!

 

3/24(火)地方裁判所支払基準の一部が改正されます?

地方裁判所支払基準の一部が改正されます?
 
(1)ライプニッツ係数が5%から3%に引き下げられました。
2017年5月に民法が改正、法定利率は5%から3%へ引き下げられました。
2020年4月1日からは、法定利率が3%になるので、中間利息控除率も3%になります。
 
後遺障害等級別損害賠償額の目安

自賠責保険 後遺障害等級表 別表Ⅰ

等級

地裁基準(男性)

地裁基準(女性)

慰謝

逸失

介護

合計

慰謝

逸失

介護

合計

1

2800

10606

10478

23884

2800

7576

11115

21491

2

2370

10606

6985

19961

2370

7576

7410

17356

 

自賠責保険 後遺障害等級表 別表Ⅱ

等級

地裁基準(男性)

地裁基準(女性)

慰謝

逸失

介護

合計

慰謝

逸失

介護

合計

3

1990

10606

5239

17835

1990

7576

5558

15124

上記は、介護を要する高次脳機能障害、遷延性意識障害、横断型脊髄損傷について、介護料を含めた損害賠償額の概算を示したものです。

自賠責保険後遺障害等級表 別表Ⅱ

等級

自賠責保険

地裁基準(男性)

地裁基準(女性)

慰謝

逸失

合計

慰謝

逸失

合計

慰謝

逸失

合計

1

1150

1850

3000

2800

10606

13406

2800

7576

10376

2

998

1592

2590

2370

10606

12976

2370

7576

9946

3

861

1358

2219

1990

10606

12596

1990

7576

9566

4

737

1152

1889

1670

9758

11428

1670

6970

8640

5

618

956

1574

1400

8379

9779

1400

5985

7385

6

512

784

1296

1180

7106

8286

1180

5076

6256

7

419

632

1051

1000

5939

6939

1000

4243

5243

8

331

488

819

830

4773

5603

830

3409

4239

9

249

367

616

690

3712

4402

690

2652

3342

10

190

271

461

550

2864

3414

550

2046

2546

11

136

195

331

420

2121

2541

420

1515

1935

12

94

130

224

290

660

950

290

472

762

13

57

82

139

180

424

604

180

303

483

14

32

43

75

110

127

237

110

90

200

 

自賠責保険後遺障害別等級表Ⅰ(介護を要する後遺障害)

等級

慰謝料

逸失利益

合計

1-1、1-2

1650(1850)

2350(2150)

4000

2-1、2-2

1203(1373)

1797(1627)

3000

自賠責保険の後遺障害慰謝料ですが、被扶養者がいるときは、別表Ⅰの1級では、1660⇒1850、2級では、1203⇒1373万円、別表Ⅱの1級では、1150⇒1350、2級では、998⇒1168、3級では、861⇒1005万円に増額されます。
ただし、支払限度額に変更はありません。

後遺障害部分の損害について、等級別に、概算額を積算しました。
ライプニッツ係数が5%から3%に引き下げられたことで、地方裁判所支払基準における上位等級では、1億円以上の損害賠償額が実現する時代となりました。

※積算の前提条件
地裁基準の逸失利益は、
37歳男子年令別賃金センサス552万7500円、
37歳女子年令別賃金センサス394万8500円、
喪失期間30年、ライプニッツ係数19.188、
12級および13級は、喪失期間10年、ライプニッツ8.530、
14級は喪失期間5年、ライプニッツ4.580で積算しています。
介護料は、1級:月額36万円、2級:月額24万円、3級:月額18万円を基礎に、
男性の平均余命期間を44年間、ライプニッツ係数24.254、女性は、50年間25.730で積算しました。

実際の判例では、5級4号であっても、被害者の障害を具体的に立証することで、月額3万円~15万円の介護料が認められており、その他の費用としても、住宅改造費用、介護機器や介護雑費、近親者慰謝料、成年後見費用なども認められていますが、本表は損害額の目安を知ることを目的としており、個別的にバラツキの多い、その他の費用は、計算に含めていません。

ライプニッツ係数3%が適用されることで、被害者の逸失利益は大幅に増額される時代を迎えました。
37歳男性、別表Ⅰの1級1号では、単純比較で、4699万円の増額となります。

そこで、確実に予想される損保の払い渋りは、労働能力喪失率と喪失期間の意図的な操作です。
1)例えば、右鎖骨の粉砕骨折で、右肩の可動域制限で10級10号、鎖骨の変形で12級5号、併合9級が認定されたとき、10級であれば、就労可能年数67歳までの30年で積算するのが普通ですから、
①後遺障害慰謝料は、併合9級で690万円
②逸失利益は、552万7500円×0.27×19.188=2863万7000円となります。
③小計は3553万7000円となります。

2)ところが、被害者と損保の相対交渉では、仕事が一般事務職であり、就労に大きな支障はないとして、労働能力喪失率を27%⇒14%、つまり12級ベースに引き下げたときは?
①後遺障害慰謝料は、損保基準、併合9級で300万円
②逸失利益は、552万7500円×0.14×19.188=1484万9000円となります。
③小計は1784万9000円となり、逸失利益ベースで1378万8000円を圧縮したことになります。

3)次なる手口は、労働能力喪失期間30年を痛みや可動域制限は、徐々に改善するとして20年と短く積算したときは?
①後遺障害慰謝料は、損保基準、併合9級で300万円と変わりません。
②逸失利益は、552万7500円×0.27×14.877=2220万3000円となります。
③小計は2520万3000円となり、逸失利益ベースで643万4000円を圧縮したことになります。

4)労働能力喪失率と就労可能年数の2つを同時に、意図的な操作したときは?
①後遺障害慰謝料は、損保基準、併合9級で300万円と変わりません。
②逸失利益は、552万7500円×0.14××14.877=1151万3000円となります。
③小計は1451万3000円となり、逸失利益ベースで1412万4000円を圧縮したことになります。

改正で支払額は増えましたが、以前にも増して、意図的な操作が横行することが予想されるのです。
意図的、かつ、不法な操作を封じ込めるためにも、今後、10級以上の後遺障害では、弁護士に委任して、なんとしてでも地裁基準を実現しなければなりません。
交通事故の解決では、損害賠償額が増額したことで、弁護士の果たす役割が大きくなりました。

さらに、損害賠償額では、まず、間違いのない後遺障害等級を獲得することから始まるのです。
正しい後遺障害等級の認定を得るには、被害者自身で学習を続けなければなりません。
早い時期から、豊富な情報量で他を圧倒しているNPOジコイチを活用してください。

 
 
雑学 雀の涙?

金額が大変少ないことをいいます。
関西では、同じ意味で、蚤のキンタマが使用されています。

 

3/23(月)子どもの高次脳の続き

 

※幼児・生徒・学生の逸失利益の算定方法について
1)3地裁民事交通部の共同提言
1999年11月、東京・大阪・名古屋の三地裁民事交通部の共同提言による指針を発表しています。
①基礎収入は、原則として、賃金センサスの全産業計・企業規模計・
学歴計・男女別全年齢平均賃金とし、ライプニッツ方式で中間利息を控除する方式で算定すること、
②被害者が大学進学を確実視されるときは、大卒の平均賃金の適用ができること、

2)男女間格差の問題
男女間格差の問題について、三地裁共同提言では、是正の必要性およびその可否について多くの検討すべき要素があり、直ちに解決することは困難として先送りしています。

3)年少女子の死亡逸失利益の算定
H13-3-8、東京地裁判決
と河辺義典裁判長は、女子小学生の交通事故死の逸失利益について、従来の女性労働者の平均賃金を適用して算定する方法では、性の違いで差別する側面があり、男女平等の理念に照らして適当でないとして、男女を含めた全労働者の平均賃金で算出することで額を引き上げる判決を示しました。

H12-7に奈良地裁葛城支部でも同様の判決があるのですが、全国の見直しには至っておらず、今回の河辺義典判事は交通事故訴訟を専門にあつかう東京地裁民事第27部に所属しており、審理は3人の裁判官の合議で結論を導き出しています。
この判例の影響を受けてと予想されるのですが、男女間格差の解消のため、年少女子の死亡逸失利益の算定においては、
基礎収入を男女計の全労働者平均賃金とし、生活費控除率を45%とすることで調整する方式が定着しています。
死亡逸失利益の算定に用いる生活費控除率は、男女差別を意識して、独身・主婦・幼児を含む女性は30%、独身・幼児を含む男性は50%と基準化されているのですが、年少女子で基礎収入に全労働者平均賃金を使うときは、男子を上回ることのないように、45%に調整されています。
しかしながら、後遺障害逸失利益については、男女間格差の問題が残されたままです。

4)新しい判例
H14-5-31、大阪地裁判決
右第4・5足趾喪失、右第1・3足趾の機能障害、右足荷重困難、歩行時の疼痛などで併合8級の認定を受けた小学校2年生の女児に対して、大阪地方裁判所は、逸失利益算定の基礎収入として、平成11年賃金センサス・学歴計全年齢の全労働者平均賃金 を使用し、496万7100円、労働能力喪失率45%、喪失期間を49年間と算定し、2374万4029円を認めました。

裁判所は、賃金センサスは、現在就労する労働者の収入に関する限り、現実の労働市場における男女間の賃金格差等の実態を反映したものということができるけれども、就労開始までに相当な期間のある年少者の場合に、これをそのまま当てはめることは、将来の社会状況や労働環境等の変化を無視することになり、交通事故被害者の内、特に年少女子に対し、公平さを欠く結果となりかねない。
なぜなら、今日では、
雇用機会均等法の施行労働基準法における女性保護規定の撤廃、あるいは男女共同参画社会基本法の施行など、女性の労働環境を取り巻く法制度がある程度整備され、それに伴って女性の職域、就労形態等が大きく変化しつつあるということができ、現実社会において、男性と同等かそれ以上の能力を発揮し、男性並みの賃金を取得している女性は決して珍しい存在ではなくなってきているからである。
本件について検討すると、被害者の症状固定時の賃金センサスにおいて、男子労働者の平均賃金と女子労働者のそれとでは、年収にして217万0400円の開きがあるところ、被害者が本件事故当時においては6歳、症状固定時には未だ7歳で、小学校2年生に在籍中であり、就労を開始するものと一応見込まれる18歳の年齢に達するまでには約11年間を要し、前記のような
社会状況等の変化を踏まえれば、同女が将来男性並みに働き、男性並みの収入を得られる蓋然性は相当程度認められるというべきであるから、女子平均賃金をもって基礎収入とするのは損害の公平な分担という見地からして相当であるとはいいがたく、むしろ、年少者の職域や就労形態の多様な可能性を考慮すれば、全労働者の平均賃金をもって逸失利益算定の基礎収入とするのが相当というべきであると判示しています。

 
 
ジョーク ご迷答?
具合悪そうな息子を病院に連れていったとき、
医師 「食欲はありますか?」

子ども 「おかず次第です。」

 

3/19(木)子どもの高次脳の続き

 
子どもの高次脳の続き
 
(5)高次脳5級2号2010年 東京地裁 和解

概要
10歳、小学校4年生の女児が信号機のないT字路を横断中、右方からの直進自動車に跳ね飛ばされ、高次脳5級2号が認定されています。

問題点
当初は7級4号の認定であり、損保は、7級に基づき、自賠責保険1051万円を含んで1700万円の損害賠償額を提示していました。
しかし、等級、損害賠償額のいずれにも納得できないご両親は、弁護士に相談したのです。

損保の反論
①事故発生状況から、飛び出をした女児に30%の過失割合が認められる。
②高次脳5級2号に将来の介護料は発生しない。
③逸失利益は、女子の平均賃金を用いるのが相当である。

弁護士の立証
⇒弁護士は、子どもの高次脳に特化している治療先を紹介、追加的に神経心理学的テストを受け、専門医の作成した新たな後遺障害診断書を回収、自賠責保険に対して異議申立を行った結果、上位等級5級2号が認定された後に、民事訴訟を提起しました。
弁護士は、刑事記録を精査し、相手の前方不注視や無理な主張を指摘して反論、被害者の過失については、認めるとしても15%が限度と主張しています。

将来介護料については、5級であっても見守りが必要であることを、専門医の意見書と母親の陳述書で詳しく立証しています。

女児の逸失利益では、将来の可能性を考慮すると、男女平均賃金480万円を基礎収入とすることが妥当であると主張しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は、女児の過失を15%と認定、近親者介護料については、日額5000円を認めました。
結果、15%の過失を相殺しても、自賠責保険を含んで9000万円の損害賠償額を実現できました。

NPOジコイチのコメント
子どもの高次脳について5例を紹介しました。

1)最適な治療先について?
成長期にある子どもの高次脳機能障害では、小児科が対応していますが、障害の程度を立証することが大変難しく、高度な専門医でなければ、ほぼ、どちらの治療先でも、お手上げ状態となります。
そして、医療が手薄な地方では、子どもの高次脳を診断してもらうことは困難な現状があります。
それらの事情から、NPOジコイチも、国立成育医療研究センターを頼り切っています。
これまでに多くの被害者の神経心理学的検査などをお願いしており、実績を挙げています。
2017年8月の弁護士を対象とした研修会では、こちらの先生に、「子どもの高次脳機能障害について」の講演をお願いし、高い評価を得ています。

名称 国立成育医療研究センター
所在地 〒157-8535 東京都世田谷区大蔵2-10-1 
予約センター 03-5494-7300 

治療先の小児科から紹介状を取りつけ、予約センターで予約の上、総合診療部を受診します。
その後、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科などを回り、紹介を得て発達評価センターで検査を受けることになります。

発達評価センターでは、高次脳機能評価や認知機能評価、全般発達・全般知能の評価、運動機能評価、感覚機能評価、言語評価、パーソナリティに関する評価などを行っています。

2)子どもの高次脳、症状固定の時期?
わが子の交通事故では、多くの親は、さらなる回復を強く期待して、症状固定を遅らせ、後遺障害の適正な診断を受ける機会を逸する傾向が認められます。
確かに、わが子の障害を認めてしまうのは、苦渋の決断ではありますが、早い段階から専門医による適切な診断を受け、立証作業に入り、医療上の援助を受けることは、子どもにとっても良い結果を得ることができるのです。

3)実際の立証では?
成長期の子どもでは、神経心理学的テストの数も少なく、高次脳機能障害のレベルを定量的に評価することが大変困難です。
NPOジコイチでは、チーム110のメンバーが、両親や支援学校の関係者などから、日常生活や学校生活の困難さについて緻密な聴き取りを行い、介護の大変さを陳述書にして立証しています。
5歳の男児では、4歳の妹、妹の友達と遊ぶ様子をビデオ撮影し、遊びの中から、異常行動を立証したのですが、これは、先の治療先の専門医より助言をいただいて実施しました。

4)損保側の主張
被害者が成長期の子どもでは、多くの損保は、
、「子どもは回復する見込みが大きい?」 特段の根拠もなく、そのように主張して、将来介護料や住宅改造費などを大幅に減額してきます。
両親は、回復する見込みに期待を抱くのですが、損害賠償上は現実を見極め、事実を積み上げて立証、主張していかなければなりません。
ときとして、ご両親とぶつかることもあるのですが、専門医の協力を得て、冷静な見通しを説明してもらうことで、問題解決を果たしています。

5)義務教育終了までの年少女子の逸失利益、基礎収入
東京・大阪・名古屋地裁の民事交通部は、幼児・生徒・学生の基礎収入については、原則として、
賃金センサスの全産業計・企業規模計・学歴計・男女別全年齢平均賃金を適用すると提言しています。
現在も、逸失利益における男女間の格差は先送りとされているのですが、年少女子の死亡逸失利益に限っては、基礎収入を男女計の全労働者平均賃金とし、生活費控除率を45%とすることで調整する方式が定着しつつあります。

後遺障害逸失利益については、男女間格差が放置されたままの状態ですが、H14-5-31、大阪地裁は、併合8級が認定された小学校2年生の女児の後遺障害逸失利益について、基礎収入に平成11年賃金センサス・学歴計全年齢の全労働者平均賃金を適用しています。

本件事故においても、弁護士は、10歳、小学校4年生の女児の逸失利益で、基礎収入を男女計の全労働者平均賃金を適用して算出し、裁判所は、これを認定しています。
東京・大阪・名古屋地裁の共同提言では、男女間格差の問題は先送りで確定していませんが、弁護士がシッカリ主張して請求することで、男女計の全労働者平均賃金は認められているのです。

H27年賃金センサス

 

基礎年収額

3地裁共同提言

3級3号

男女間格差

男女計

489万2300円

先送り

6016万2000円

▲719万円

男子学歴計

547万7000円

6735万2000円

 

女子学歴計

372万7100円

4583万3000円

▲2151万9000円

後遺障害逸失利益の計算式
基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数
被害者:10歳の男児と女児、後遺障害等級:3級3号、 労働能力喪失率:100%、
労働能力喪失期間:18~67歳まで49年間、
49年間に対応するライプニッツ係数の計算は、
10~67歳までの57年に対応するライプニッツ係数は18.7605
10~18歳までの8年のライプニッツ係数は6.4632
よって、18.7605-6.4632=12.2973

逸失利益の計算式

男女計

489万2300円×100%×12.2973=6016万2000円

男子学歴計

547万7000円×100%×12.2973=6735万2000円

女子学歴計

372万7100円×100%×12.2973=4583万3000円

10歳女児の基礎収入を男女計にすると逸失利益は、6016万2000円となり、男子学歴計と比較すると719万円少ないが、女子学歴計との比較では、1432万9000円多いことになります。

Q 年少女子とは、なん歳まで
以下、2つの理由から、義務教育終了までは、この方式を採用することで定着しています。
①.高校進学に伴い、将来の進路や職業選択について、ある程度具体化するので、あらゆる職種に就く可能性を前提とした全労働者平均賃金を使う根拠が薄れること、

②.高校生では、同年代で既に就職している者もいて、それとのバランスを欠くこと、 ただし、高校女子にも全労働者平均賃金を用いた判例もあり、生活費控除率をなん%にするかもあわせて、個別具体的に検討・立証していくことになります。

6)ともかく、早期に相談を
これまでの訴えの効果なのか? 最近では、比較的早期に、無料相談会に参加される傾向です。
子どもの高次脳では、6カ月を経過すれば、立証作業に取り掛かっています。
できるだけ早く、NPOジコイチのフリーダイアル
0120-716-110で相談してください。
フリーダイアルで概要をつかめたら、交通事故無料相談会に参加してください。

無料相談会には、連携弁護士がボランティア参加しています。
損害賠償における問題点は、面談して直接相談することをお勧めします。
もちろん、セカンドオピニオンを求めることで、構いません。

 
 
ジョーク 就職面接?

面接官 あなたの「座右の銘」はなんですか?
受験者 はい、右が1.5、左が0.7です。
面接官 君の視力は聞いていない、そうじゃなくて、君の、「信条」 を聞いているんだよ、君の信条!
受験者 (大きな声で) 失礼いたしました、175cmです!

 

3/18(水)判例11 女性の働く権利?

 
判例12 子どもの高次脳について?
 
(1)高次脳2級1号 2012年 東京地裁 和解

概要
8歳、小学校3年の男児が住宅街道路を横断中、右方から走行してきた加害車両に跳ね飛ばされたもので、高次脳2級1号が認定されています。

問題点
実際の障害は、相当に重く、元の小学校に復学することができず、母親は、家庭での介護のほか、支援学校に通学させるため、片道1時間以上かけて送迎をしていました。

損保の反論
高次脳2級では、家族の見守り程度の介護で済むので、介護料は日額3000円で十分である。
(損保基準では、月額7万5000円であり、月額9万円は大盤振る舞いをしたことにはなるのですが、)

弁護士の立証
⇒弁護士は、家族と支援学級担任の陳述書、主治医の意見書などで、被害者の状態、介護の実態を明らかにして、母親が67歳になるまでは、家族介護として日額6000円、67歳以降は、職業介護として日額1万5000円が必要であると主張しています。

裁判所の判断
⇒裁判所は、これを認定しています。
支援学校への送迎交通費700万円、慰謝料については、本人分として2370万円、両親に対して600万円、和解調整金2860万円も認定され、総額1億7000万円が実現しました。

 
(2)高次脳3級3号 併合2級 2009年 広島地裁 和解

概要
父親が運転する大型貨物車に幼児、男の子が同乗中、後方から走行の大型貨物に追突を受けたもので、事故後13年を経過して高次脳で3級3号、複視で12級、併合2級が認定されています。

問題点
治療は、事故直後から継続されていましたが、小学校に上がっても改善が得られず、地方の主治医は、子どもの高次脳機能障害の知識がなく、結果として放置されていた事案です。

弁護士の立証
⇒相談を受けた弁護士は、現在、被害者が居住している北九州地区で子どもの高次脳の診断ができる専門病院を探したのですが、残念ながら、どの治療先も、子どもは対象外で、受診が不可能でした。
そこで、遠方ですが、首都圏の子どもの障害を専門としている治療先に誘導し、専門医を受診、必要な神経心理学的検査が実施された結果、自賠責調査事務所は、高次脳3級3号を認定しました。

相手車は、対人保険金1億5000万円の加入であり、総損害額1億8900万円に届きません。
そこで、加害者には、調停を申し立て、損保からは、1億5000万円の先払いを受け、その余の損害賠償は、加害者の勤務先である運送会社を訴えることとしました。
裁判所における協議で、運送会社は1500万円を自社で負担することを提案してきました。

裁判所の判断
⇒対人保険から1億5000万円、自賠責保険から2400万円、運送会社から1500万円で、総損害額1億8900万円に届いたので、和解による解決となりました。
13年間の付添介護料2400万円、将来の介護料5200万円は、上記の総損害額に含まれています。

 
(3)高次脳1級1号 2009年 さいたま地裁 和解

概要
9歳、小学校4年生の男児が、信号機のない横断歩道を歩行中、普通乗用車に跳ね飛ばされたもので、高次脳として1級1号が認定されています。

問題点
被害者は事故後、市役所が提供した介護人の補佐を得て、なんとか小学校に通学していました。

損保の反論
①被害者にも10%の過失が認められる。
②子どもは障害を負っていても、回復する見込みが大きいので、将来介護料は少なくてよい。

弁護士の立証
⇒弁護士は、回復は困難という担当医の意見書に加えて、両親の陳述書、学校の教員、市役所の介護人から、いかに介護が大変であるかという陳述書を回収し、介護の必要性を丁寧に立証しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は、弁護士が請求している将来の介護料、職業介護は日額1万8000円、家族介護は日額1万円を認定、住宅改造費は1000万円、後遺障害慰謝料は、本人分が3000万円、両親が900万円、和解調整金3600万円、既払い金を控除しても2億6000万円が支払われました。

 
(4)高次脳3級3号 2008年 宇都宮地裁 和解

概要
7歳、小学校2年生の男児が自転車で横断歩道を走行中、赤信号を無視した乗用車に跳ね飛ばされたもので、専門の治療先で検査立証を行い、高次脳で3級3号が認定されています。

損保の反論
加害者は実刑判決で収監されているのですが、損保側の主張は、以下の傍若無人なものでした。
a男児の認定されるべき等級は、3級ではなく、5級相当と思われる?
b普通学級に通学しており、将来介護料は必要ない?
もっとも、3級が認定されているので、仮に認めるとしても将来介護料は日額800円が妥当である?
c子供は将来的に回復するため、逸失利益も100%でなく70%で十分?

弁護士の立証
弁護士は、少し遠方ではありましたが、子どもの高次脳の立証に実績のある専門病院を紹介し、専門医の診断により、後遺障害診断書をまとめ、自賠責保険に申請しました。
結果、3級3号が認定され、損害賠償請求訴訟を提起する流れとなりました。

「なんとか、普通学級を卒業させたい!」
父親の強い望みがあり、被害者は、普通学級に通学していたのですが、
①授業についてゆくのが困難な状況があったこと、
②事故による障害のため、学校内でいじめなどの問題も発生していたことから、
専門医の診断と進言を受け入れて、裁判の途中で特殊支援学校に転校しました。

弁護士は、専門医から適切な意見書を得て、男児の障害の程度について緻密な立証を行った上で、将来介護料を日額4000円、母親が67歳以降は6000円が必要であると主張しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は損保側の反論をすべて却下し、弁護士が積算した請求額をほぼ認める内容で和解を提案、合意に至ったものです。

 
 
雑学トンネルの入口と出口

鉄道の場合、起点に近い方を入口と呼んでいる。
東海道新幹線では、東京に近い方が入口となります。
大阪発、東京に向かう新幹線は、すべて出口から入って、入口から出ているのです。

 

3/17(火)判例11 女性の働く権利?

 
判例11 女性の働く権利?
 
(1)高次脳1級1号 2004年 千葉地裁 判決 

概要
19歳女性が、原付バイクを運転して交差点を直進中、対向右折の大型貨物車と衝突したもので、高次脳1級1号と右片麻痺の障害を残しました。

問題点
被害者には、事故当時1歳の弟がおり、母親は仕事を一時やめて子育てに専念していたが、弟が保育園に入る年齢になれば、元の外資系証券会社の仕事に復帰する予定でした。

損保の反論
①母親による介護を前提として将来介護料を算出すべきである。
②本件では、職業介護人は不要である。
③将来の介護雑費も高額過ぎる。

弁護士の立証・裁判所の判断
弁護士は、憲法第13条、14条、25条に明示されている女性の働く権利と母親の職場復帰への思いをシッカリと主張したところ、

⇒裁判所は、介護者である母親が就労する機会を損なわないよう、結果的に以下のパターンで将来介護料を認定しました。

介護の期間

介護の内容と介護料

①被害者の弟が6歳になるまでの5年間

家族介護で日額8000円

②被害者の弟が7歳から23年間

(家族介護+職業介護)÷2=日額1万800円

③母親が70歳以降の34年間

職業介護 日額1万3600円

将来の介護雑費800万円については、すでに消費しているおむつ代などの消耗品の使用実績に介護ベッド、車椅子などの耐用年数から割り出した買い替え費用を合算したものであり、高額過ぎるとの損保側の主張は排除されました。
過失割合の10%を相殺して、住宅改造費の600万円、遅延損害金の2150万円も認められ、総額2億5000万円の高額判決となりました。

NPOジコイチのコメント
損保側に言わせれば、家族介護なら、高くても日額8000円前後ですが、職業介護人となると、高い地域では、日額1万8000円を覚悟しなければなりません。
事故当時、専業主婦であれば、当然のように、母親による介護を前提として将来介護料を算出すべきと主張してきます。
ところが、専業主婦だったから、女性だからといって、被害を受けた子どもや家族の介護に一生涯、専念しなければならない? そんな決まりはありません。

の本件では、憲法論が展開され、女性の権利がシッカリと主張されたことにより、裁判所もそれを全面的に認め、母親が将来職場に復帰した後の職業介護を認めたという画期的な判決です。

※日本国憲法13条 
すべて国民は、個人として尊重される。 生命、自由および幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

※日本国憲法14条
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない。華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴わない。
栄典の授与は、現にこれを有し、または将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

※日本国憲法25条
①すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない。

 
(2)高次脳1級1号2004年 前橋地裁 判決

概要
路外の施設に入ろうとしたA自動車に右方向から直進中のB自動車が衝突し、A車に同乗中の19歳男子大学1年生が、高次脳と四肢体幹麻痺で1級の後遺障害を残しています。

損保の反論
①将来の介護料は、母親が家族介護をすれば事が足りる。
②職業介護人の必要は認められない。
③大学を卒業できなかったので、逸失利益の基礎収入は大卒平均より下げるべきである。
④住宅の改造では、バリアフリー化によって家族が受ける利益分を控除すべきである。

弁護士の立証・裁判所の判断
事故以前から塾でパートの講師をしていた母親は、今後も自らが備えている知識や技術を生かした仕事に就き、生徒との触れ合いを通して自己実現を図りたいと考えていました。
弁護士は、母親の考えを陳述書にまとめ、家族介護と職業介護の併用が必要であると主張しました。

逸失利益については、被害者は事故当時、大学1年生でしたが、交友関係や就学状況から、事故がなければ順調に卒業し就業できていたであろうという高度な蓋然性があったことから、年間680万円の大卒平均賃金を基礎収入とする逸失利益、1億900万円を主張し、請求しています。

住宅改造費については、改修工事全体の金額、2200万円の内、被害者の介護生活に必要なバリアフリー化部分1000万円のみを請求したのですが、損保側からは、バリアフリー化により家族が受ける利益分を控除すべきとの反論がなされました。

裁判所の判断
⇒裁判所は、母親が67歳になるまでは、日額1万1500円の職業介護費用、7800万円を認めました。
逸失利益については、請求通り、年間680万円の大卒平均賃金を基礎収入とする逸失利益、1億900万円を認定しています。 住宅改造について、バリアフリー化により家族が受ける利益は、副次的なものに過ぎないと判示して1000万円を認定しています。

損保側の強引な主張は、ことごとく排斥され、後遺症慰謝料は、本人2800万円、家族600万円の合計3400万円が認定され、1200万円の遅延損害金を含めて2億4700万円の高額判決となりました。

NPOジコイチのコメント
先の事案と異なり、母親は、事故前からパートで塾の講師をしています。
そうであっても、損保側は、パートをやめれば、母親の家族介護で事が足りると主張しています。

被害者が大学を卒業できなくなったのは、本件事故による高次脳と四肢体幹麻痺を原因としていますが、そうであっても、大学を卒業していないとして、大卒平均賃金を基礎収入とすべきでないと主張しているのです。

住宅改造費では、被害者の介護生活に必要なバリアフリー化部分1000万円のみを請求したのですが、バリアフリー化により家族が受ける利益分を控除すべきとの主張を押し通してきました。

損保なるものは、なんでもありで、江戸時代、病人の布団をも剥いで持ち帰る金貸しにソックリです。
本件を担当した弁護士は、大学1年で事故に遭い、高次脳と四肢体幹麻痺で、残る生涯を台無しとしてしまった被害者とその家族の無念さを主張すると共に、各費目に対して緻密な立証を行いました。
その結果、大変高額な賠償が実現できた好事例と思われます。

 
 
ジョーク一人っ子の疑問?

ひとり息子に質問された。
子供 「なんで、ボクには弟も妹もいないの?」
親 「それはだな・・・・・ お前が夜遅くまで起きているからだよ!」

 

3/16(月)判例10 介護にレスパイト?

 
判例10 介護にレスパイト?
 
(1)高次脳2級1号 2010年 千葉地裁 和解

概要
20歳の女子大生が、交差点の横断歩道を歩行中、右方からの自動車に跳ね飛ばされたもので、高次脳として2級1号が認定されています。

問題点
事故後、被害者は、開頭術後の頭蓋形成術、顔面の醜状痕の形成術などで、複数回の手術を繰り返し、退院後は、意欲の低下、精神的な落ち込みがあり、自殺願望が強く現れていました。
このため、家族は片時も目を離すことができず、大変辛く厳しい状況での介護が続いていました。

損保の反論
①将来介護料について、被害者の母親は専業主婦であり、67歳までは職業介護人をつけずに計算すべきである。

②被害者は未就労の大学生であり、基礎収入は大卒女性平均賃金を採用すべきではない。

弁護士の立証
⇒弁護士は、母親も休息する時間を確保するべきであること、つまり、専業主婦であったとしても、レスパイトが必要だという主張を行っています。

裁判所の判断
⇒その結果、裁判所は将来介護料として、1週間の内5日は、母親の介護として日額6000円、残りの2日は、職業介護人、日額1万5000円を認め、総額7300万円の将来介護料を認定しました。

逸失利益について損保側は、例によって被害者は事故当時、未就労の大学生であり、基礎収入は大卒女性平均賃金を採用すべきではないと主張しましたが、当然に退けられ、基礎収入は大卒女性平均賃金が採用され、近親者慰謝料600万円、3200万円の調整金を加えて、最終金額1億8000万円の和解解決が実現しました。

※レスパイト
レスパイト、 respiteは小休止を意味しています。
レスパイト‐ケア、respite careとは、介護の必要な高齢者や障害者のいる家族へのさまざまな支援で、家族が介護から解放される時間を作り、心身疲労や共倒れなどを防止することが目的で、デイサービスやショートステイなどのサービスを指しています。
日本では1976年に、心身障害児(者)短期入所事業の名称で、ショートステイとして始まりました。
当初は、ケアを担っている家族の病気や事故、冠婚葬祭などの社会的な事由に利用要件が限定されていましたが、現在は介護疲れといった私的事由でも利用できるようになっています。

 
(2)高次脳1級1号 2011年 福岡地裁 和解

概要
58歳男性が、自動車を運転して信号待ち停車中にトラックが追突し、前方に押し出され、交差点内を走行中の自動車に衝突したもので、高次脳と身体麻痺などで1級1号が認定されました。

損保の反論
①住宅の改造費については、あまりに高額すぎる。

②将来介護料については、家族介護日額6000円で十分である。

弁護士の立証
被害者の長男は、事故で1級障害を負った父親を自宅で介護するため、家を新築し、その一部を介護用に改造しようという計画を立てており、弁護士が相談を受けたときは、マンションを転売し、土地はすでに購入済みとなっていました。そこで、弁護士は、介護用に改造した部分の立証を緻密に行い、裁判所は、住宅改造費として1300万円を認定しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は、将来介護料について、以下の2つを認定しました。
①年間270日間は、職業介護料として日額2万2000円、

②土日、祝日の年間95日間は、家族介護として日額8000円、

職業介護と家族介護では、これまでは、240日と125日に分けることが基本でしたが、弁護士は、家族介護者にも休息が必要であるとして、レスパイトを主張したところ、裁判所は、土日プラス祝日をベースに、30日間を介護者の休息日として、この間の職業介護を認めました。

住宅改造費についても、請求通り、1300万円が認定されました。

NPOジコイチのコメント
憲法の要請では、介護する側にも人生があり、例え、母親、専業主婦であっても、1人の人間として休息や充電期間は不可欠であるとされています。
本件を担当した弁護士は、交通事故訴訟において、率先して介護者のレスパイトの必要性を主張し続けており、その結果、裁判所も多くの判例でレスパイトを取り入れるようになっています。

※憲法25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上および増進に努めなければならない。

 
 
ジョーク ネコ?

堤防で釣りをしていたら、猫がやって来た。
釣り人の獲物を物色するも、皆に追い払われた。

しばらくすると、同じ猫が、仔猫を連れてやってきた。

打って変わって、皆が、どんどん魚をあげた。
「お主、やるな!」 猫の勝ちだった。

 

3/13(金)箸休め 外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻?

 
箸休め 外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻?
 

1)病態
(43)母のパチンコ狂いで掲載していますが、大阪市大正区の眼鏡橋で、乗用車を運転、ループを高速、かつ、センターラインオーバーで駆け下り、対向の4トントラックと正面衝突しました。
女性は助手席で居眠り状態でしたが、衝突の衝撃で、フロントガラス上部のフレームに右顔面部を打ちつけ、意識を失い、救命救急センターに搬送され、主たる傷病名は、頭蓋底骨折、顔面裂創、右視神経管骨折で、救命救急センターに搬送、ICUで管理されています。
直ちに、内視鏡下で視神経管開放術が実施されたのですが、視神経周囲の骨が視神経を切断しており、結果として右眼は失明となりました。
入院中に、外傷性右内頚動脈海綿静脈洞瘻の傷病名が追加され、プラチナ・コイルで瘻孔を塞ぐ血管内治療が行われました。 (43)母のパチンコ狂い? で紹介しています。

2)症状と治療
本件交通事故で初めて経験した右内頚動脈海綿静脈洞瘻ですが、外傷性では、頭部外傷、特に頭蓋底骨折に合併する内頚動脈の破裂などにより発症しています。
血管は、太い動脈から細い動脈へ、さらに細い毛細血管を経て静脈へと繋がっていきます。
内頚動脈は、硬膜でできた静脈の袋=海綿状静脈洞を貫通する特殊な構造であり、洞瘻では、内頸動脈に穴が開いたことで、動脈と静脈が直接繋がった状態となっているのです。

静脈洞内に動脈血が直接流入することにより、洞内圧が上昇し、眼静脈などに逆流が起こります。
拍動性眼球突出、眼球結膜充血・浮腫、視力低下、頭痛、外眼筋麻痺による複視、耳鳴りなどの軽い症状から、脳内に逆流すると脳梗塞や頭蓋内出血を生じることや、脳動脈への血流不足により、虚血性症状が出現することもあり、放置すると、重篤な後遺症を残し、ときには、死に至ります。

治療は、プラチナ製の金属コイルで瘻孔を塞ぐ血管内オペが実施されています。

①血管の中を誘導する外径.3mmのマイクロガイドワイヤー
②外径0.7mmの細い管であるマイクロカテーテル、
③血管の内側より血管を広げることができる風船付きの細い管=バルーンカテーテル、
④通電することにより切り離しができるプラチナ製の金属コイル、
⑤切り離しの可能な風船、

これらの開発が進んだことにより、脳内の細かな血管にまでカテーテルを挿入して血管を拡張し、金属コイルを動脈瘤内に運ぶことで、異常な血管の瘻孔を塞栓するが可能となりました。

内頚動脈海綿静脈洞瘻の塞栓術により、以下の治療効果が期待できます。
※視力障害、脳内出血、脳梗塞の発生を防止すること、
※症状が軽快すること、
※ただし、神経障害が不可逆性のときは、後遺症を残す可能性も予想されます。

さて、先の女性ですが、右内頚動脈海綿静脈洞瘻はプラチナ製の金属コイルで塞栓術が行われたのですが、退院後、大量の鼻出血があり、金属コイルの一部が鼻にはみ出てくる騒ぎがありました。 再塞栓術で治癒したのですが、この部分の後遺障害は、右眼の失明に吸収され、顔面の醜状痕で旧基準の7級12号、右眼の失明で8級1号、併合5級が認定されました。

3)後遺障害のポイント
その後、頭蓋底骨折に伴う内頚動脈海綿静脈洞瘻を2例経験しましたが、1例でのみ、正面視の複視 で10級2号の後遺障害を残しました。
複視には正面視での複視、左右上下の複視の2種類があります。

検査には、ヘスコオルジメーターを使用し、複像表のパターンで立証します。

ヘスコオルジメーター
正面視の複視は、両眼で見ると高度の頭痛や眩暈が生じるので、日常生活や業務に著しい支障を来すものとして10級2号が認定されています。
左右上下の複視は、正面視の複視ほどの大きな支障はないものの、軽度の頭痛や眼精疲労は認められます。
このときは、13級2号の認定がなされます。
 
 
機長のジョーク?

羽田発ソウル行きの全日空機が、着陸態勢に入った。
「乗客の皆様、当機はまもなく仁川空港に着陸、韓国との時差は、30年と1時間です?

 

3/12(木)判例7 高校生・大学生の逸失利益?

 
判例8 障害者自立支援法に基づく公的介護?
 
高次脳2級1号2010年 横浜地裁 和解

概要
34歳の女性会社員が交差点の横断歩道を青信号で横断歩行中、対向右折車に跳ね飛ばされ、高次脳2級が認定されています。

損保の反論
公的介護制度を適用すれば、月額4万円の介護料で足りる?

弁護士の立証
受任の時点で、すでに高次脳2級が認定されていたのですが、弁護士が被害者の日常や介護の実情などについて聴き取りをしたところ、実際は1級に等しい重度の障害であることが明らかになりました。
そこで、家族の詳細な陳述書をまとめ、ビデオ撮影なども実施して、重度障害を立証しています。

裁判所の判断
⇒裁判所は、職業介護人として、日額1万5000円、土日祝日は家族介護で日額8000円、総計9400万円の将来介護料を認定しました。

①被害者は青信号で横断歩行中の事故であり、なんらの過失も認められないこと。

②それであっても、介護方法の選択を損保側に強制されなければならないのか、

③週5日、自宅には、職業介護人と事理弁識に障害を残す被害者のみであること、

④公的介護制度では、介護人を固定、特定することが困難と言われていること、

⑤マスコミでも取り上げられている不測の事態が生じたときは、誰が責任を持つのか、

⑥さらに、平均余命までの長期間にわたって制度が存続するかどうかが不確定であること、

⇒以上を弁護士が強く主張したことで、裁判所は、損保側の主張を排除しています。

NPOジコイチのコメント
「障害者自立支援法に基づく公的介護を適用すれば、介護費用は1カ月4万円に抑えられる?」 この損保側の主張も、世間の常識とは、大きくかけ離れています。

嫁さんには、なんの不注意もないのに、誰のせいで、こんなことになったん?
公的介護なら、月4万円? 言うに事欠いて、ようそんなアホなことが言えるの?
そもそも、なんで保険屋に、そんなことを強制されなあかんのよ?
公的介護で、暴力が振るわれる? 家の物がなくなる?
マスコミ報道の事件が起きたら、保険屋が、これからも責任とってくれるん?
どやねん、今、ここでハッキリせんかい!
これが、関西の庶民感情ですから、被害者側と損保の示談交渉で、こんなことが持ち出されたら、とんでもないことになります。
そうであっても、裁判では、弁護士が冷静に証拠を積み上げ、1つ1つ反論していくことになります。

もう1つの示唆は、高次脳の2級1号について、将来介護料はいくら? この争点です。
損保は、2級であれば見守るだけの随時介護で足りると考えていますから、真に介護が必要であると立証されたときでも、日額2500円、月額7万5000円で十分と考えています。

寝たきりの常時介護では、おむつの交換、2時間ごとの体位変換、身体の清拭が介護の中心的なメニューとなりますが、2日に一度は入浴などもあり、これはこれで大変な作業ですが、介護者が事前に計画を立てて、ある程度合理的に進めることができます。
ところが、着替え・歯磨き洗顔・食事・入浴の介助や、その後の見守り、看視、声掛け、指示となると、就寝中を除いて、常に、被害者にピッタリと寄り添わなければならず、すべて被害者のペースに合わせることで、介護者には、大きなストレスが掛かります。 したがって、2級という等級に重きを置くのではなく、被害者と家族の実情を正確に把握し、陳述書にまとめ、必要があれば、ビデオ撮影を行って、緻密に立証しなければなりません。
実際の立証は、文章で流すほど簡単ではありません。

 
 
ジョークセンスのある断り方?

ハゲたオッサンが、
「親から貰った体の一部だろうが、金髪にするなんて気違いか?」 と唸られたので、
「テメェこそ、親に貰った大事な髪の毛、どこやった?」 と言ってやった!
オーナーに怒鳴られた!

 

3/11(水)判例7 高校生・大学生の逸失利益?

 
判例7 高校生・大学生の逸失利益?
 
(1)高次脳3級3号 併合1級 2012年 東京地裁 和解

概要
18歳、男子高校3年生が、自転車で青信号の横断歩道を横断中、信号を無視した自動車の衝突を受けたもので、高次脳で3級3号、右眼の失明で8級1号、併合1級が認定されています。

損保の反論
①大学に進学しておらず、大卒平均賃金で逸失利益をカウントすべきではないこと、

②高次脳の3級に介護の必要性は認められないこと、

弁護士の立証
⇒弁護士は、本件被害者は、事故後の後遺障害で大学進学を断念したが、事故前に学内推薦を受け、校長面接も行っており、事故がなければ、数カ月後には大学進学がほぼ確定していたことを家族の陳述書と校長の陳述書で立証、主張しています。

裁判所の判断
⇒裁判所は、損保の主張を退け、大卒平均賃金を基礎収入として逸失利益を認定しました。
介護費用については、母親の陳述書などで介護の困難さを緻密に立証することで、将来介護料日額5000円が認められました。
高次脳3級、右眼失明の被害者に対して、裁判所は3200万円の慰謝料を認めました。
これは、遷延性意識障害の1級と同じレベルになります。
和解調整金も3150万円となり、1億8000万円の損害賠償額となりました。

 

(2)高次脳7級4号 2011年 東京地裁 和解

概要
1薬学部に通学する男子大学2年生が原付バイクで信号機のないT字型交差点を直進中、右方から右折におよんだ相手自動車と出合い頭衝突し、高次脳で7級4号が認定されました。

問題点
被害者は、薬学部に通う大学2年生で、将来は薬剤師を目指し、順調に単位を取得していたのですが、本件事故受傷で、7級4号の高次脳を残し、学習能力と意欲の低下が顕著で、症状固定時には大学4年に進級していたものの、実習の際には、ケアレスミスを続発させており、将来、薬剤師という人命を預かる専門職に実際に就くことは困難であることが確実な状況でした。

損保の反論
①被害者のヘルメット着用が不適切であり、右直事故の基本的過失が被害者にもあるとして、被害者の過失は50%を下らない。

②逸失利益については、全期間は不要である。

弁護士の立証
⇒弁護士は、薬剤師としての就労が困難であることを主治医および専門医の意見書、同僚と指導教授の陳述書などを証拠として提出し、丁寧に立証・主張しています。

裁判所の判断
⇒裁判所は、その主張を取り入れ、22~67歳までの全期間について、大卒の平均賃金を基礎収入とすることを認め、総損害額として7000万円を認定しました。

損保は、ヘルメット着用が不適切で、右直事故の基本的過失が被害者にあるとして50%の過失相殺を主張していたのですが、却下されることを予想して30%に減額する旨の和解提案をしています。
最終的に、裁判所は被害者の過失を20%として和解の提案を行い、成立しています。

NPOジコイチのコメント
上記の2つの裁判例でも明らかなように、損保側は、過失は常に被害者に多め、逸失利益の基礎収入では、根拠なく減額して少なめを仕掛けてきます。

世間の常識では、そんなバカな!ですが、裁判では、そんな常識は通用しないのです。
裁判は証拠主義ですから、弁護士としては、これらの1つ1つに緻密な立証を行って反論し、裁判官に対して被害者に有利な心証を形成していかなければならないことになります。
そうなると、訴訟では、被害者側の弁護士の方に、圧倒的な負荷が掛かっているのです。
損保の主張に対しては、冷静に証拠を積み上げて反論する弁護士を選択しなければなりません。

できるだけ早く、NPOジコイチのフリーダイアル 0120-716-110で相談してください。
フリーダイアルで概要をつかめたら、交通事故無料相談会に参加してください。

無料相談会には、連携弁護士がボランティア参加しています。 損害賠償における問題点は、面談して直接相談されることをお勧めします。 もちろん、セカンドオピニオンを求めることで、構いません。

 
 
ジョークセンスのある断り方?

ニートの俺が、職に就こうと面接に行ったのよ?
どうせ働くなら 大手がいいだろうなんて、そこに決めた訳よ、
面接のとき、将来の夢はって聞かれたので、即答してやったね、
「ラルクのハイドみたいなミュージシャンです!」
面接官は、 「今のうちにサイン貰っとこうかな?」 だって、
「これでよければ、どうぞ!」 って、俺のサインをプレゼントしたのよ、
あれから2カ月、まだ、内定の電話が、ねーのよ?

 

3/10(火)判例6 画像所見がなく、意識障害も認められないとき?

 
判例6 画像所見がなく、意識障害も認められないとき?
 
高次脳7級4号 併合6級  2012年 名古屋地裁 判決
概要
24歳会社員の女性が、友人の運転するバイクの後部座席に同乗中、対向右折車の衝突を受けたもので、バイクの運転者は即死しています。
 

問題点
被害者は、左手関節機能障害で12級6号、その他の障害を加えて併合11級の認定を受けていましたが、高次脳については、画像所見が得られないこと、意識障害所見もないことを理由として、非該当とされ、前任の弁護士は2回も異議申立を行いましたが却下され、お手上げ状態でした。

損保の反論
自賠責の認定通り、等級は、併合11級であり、本件の被害者に高次脳は認められない。

弁護士の立証
⇒新たな弁護士に交代したのですが、すでに、事故から7年が経過しています。
すでに、異議申立は2回も却下されており、自賠責保険に対するさらなる申立を断念し、裁判所で等級の認定を目指すことを決断した弁護士は、刑事記録と看護記録に着目しました。

刑事記録の交通事故現場見取図では、被害者が事故の衝撃で14メートルも跳ね飛ばされたことが記載されており、それを裏付けるように、被害者には、顔面を含む多発外傷、歯牙脱臼などの傷病名があり、頭部と顔面部に強いダメージを受けたことが予想されるものでした。

さらに、カルテの看護記録には、意識喪失ではないものの、低レベルの意識障害が少なくとも1カ月間は続いたと思われる、看護師と被害者のやりとりの記載がありました。
現状の被害者には、人格変化や軽度の失語があり、家族や他人とのコミュニケーション能力が低下しており、それらを明らかにするために専門医を受診、神経心理学的検査を受けました。
裁判では、カルテ分析と専門医の診断書、神経心理学的検査のデータ、専門医の意見書を提出、高次脳を否定する損保側顧問医の意見書に対抗しました。

裁判所の判断
⇒結果、裁判所は、本件交通事故と高次脳の因果関係を認め、7級、併合6級を認定しました。
7910万円の損害賠償額に加え、事故から9年8カ月を経過した遅延損害金として3570万円が支払われました。

NPOジコイチのコメント
高次脳機能障害と判定されるには、以下の3要件を満たさなければなりません。

①頭部外傷後の意識障害、もしくは健忘症あるいは軽度意識障害が存在すること。
②頭部外傷の傷病名が確定診断されていること。
③XP・CT・MRIでダメージの痕跡が確認できること。

想定される4つのパターン

 

意識障害

傷病名

画像所見

高次脳機能障害

1

2

×

3

×

4

×

×

×

×

1であれば、高次脳機能障害の立証に、苦労はありません。
2でも、なんとか頑張って立証に漕ぎ着けます。
3本件のケースですが、高次脳機能障害の認定は極めて困難となります。
4は論外で、高次脳機能障害として審査されることはなく、非該当です。
軽度脳損傷、MTBIは4に該当し、高次脳機能障害として評価されていません。

本件では、①意識障害所見と③画像所見が立証されておらず、高次脳の障害を残しているものの、事故から7年も経過していて、ほぼ絶望的な状況でした。

かねてより、弁護士に求められる資質として、以下の3つを掲げていますが、
①問題を正確に理解するための幅広い知識と経験則
②依頼人から問題点を引き出す対話力、
③勝訴に導く創造力と構成力 本件では、刑事記録や看護記録に着目するなど、担当された弁護士の鋭い感性、高いセンスに敬服しています。

一般論として、人命救助を最優先する救命救急の現場では、まず、出血を伴う外傷の治療が優先され、生命にさほど影響しない軽度な脳外傷は放置気味で、結果として高次脳が見逃されることも少なくない現状があります。
これらの現状にキレて、治療先に感情を爆発させる被害者や家族がおられます。
そうなると、治療先は敵性証人となり、今後の協力が一切、期待できなくなります。

そうなる前に、できるだけ早く、NPOジコイチのフリーダイアル0120-716-110 で相談してください。 フリーダイアルで概要をつかめたら、交通事故無料相談会に参加してください。
もちろん、セカンドオピニオンを求めることで、構いません。

 
 
ジョークひき逃げ?

自転車に乗っていて、自動車にぶつけられて逃げられた!
ひき逃げなのに、まともな捜査してくれないから、2カ月位、毎日現場に花を置いていたら、
犯人がノイローゼとなって、出頭してきた?

 

3/9(月)箸休め 外傷性心室中隔欠損症、VSI

 
箸休め 外傷性心室中隔欠損症、VSI

1)病態
心臓は肺と全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。
肺には全身を環流し、戻ってきた静脈血=黒っぽい血液が右心房、右心室を経て肺動脈に駆出され、全身へは肺静脈から還ってきた動脈血=真っ赤な血液が、左心房、左心室を経て大動脈へ駆出されているのです。

心室中隔とは、心臓の4つの部屋、右心房、右心室、左心房、左心室のうち、右心室と左心室の間を隔てる筋肉の壁のことで、心室中隔欠損症とは、この壁に欠損=穴が開いている状態をいいます。
大多数は遺伝性の心疾患ですが、交通事故では、臓器損傷を伴う心室中隔穿孔や胸部の鈍的外傷によるものも僅かに報告されています。
先天性心疾患の中で、最も多い病気で、日本では先天性心疾患の60%を占めるといわれています。
穴が小さいと、自然閉鎖することもありますが、穴が大きく、心臓や肺に負担のかかるものは、一般的に手術となります。肺への負担が大きいときは、時間の経過で、肺の血管を痛める肺高血圧を発症し、手術ができなくなることもあります。

また、穴の場所によっては、大動脈弁の変形や、閉鎖不全をおこすこともあり、血液の漏れの量にかかわらず、手術になることもあります。

2)症状と治療
病院での診察では、最初に、心雑音を確認します。
その後、心電図検査、XP検査、心臓超音波検査により、心室中隔欠損症とその程度の診断が行われ、手術が必要なときや手術の選択を迷うときは、心臓カテーテル検査が実施されています。

①症状がはっきりあるとき、
②肺体血流比が1.7以上のとき、
③肺高血圧がひどいとき、
上記の3つでは、手術が選択されます。

治療しないで放置すれば、右心房、右心室、肺および左心室の血流が多くなって、肺動脈の圧が上がり、肺動脈は多い血流に耐えられなくなり血管が硬くなり血管抵抗が高くなります。
これで、肺への負担も過大となり呼吸困難などの症状がひどくなります。
さらに肺血管の抵抗が高くなり、全身へ行く大動脈の血管抵抗より高くなると、逆に右心室から左心室に多く流れるようになります。
酸素の少ない黒い血液が全身に流れることになり、チアノーゼが出現します。
さらに右心室の負担も多く、右心不全として腹部膨満、全身の浮腫がでてきます。
ここまで来ると末期状態であり、手術では症状の改善は見込まれず酸素治療、心肺移植が唯一の治療となります。

心臓内の血液もいったん空にするため人工心肺装置で全身の循環を維持させ、心臓を停止させて右心房をあけ、パッチという人工のあて布を左右の心室の間にあて、心室中隔欠損部を閉鎖します。
閉鎖後は、周囲の筋肉が成長するので、パッチを取り替える必要はありません。 被害者の心膜を使用して閉鎖することもあります。
内科的治療としては、ラシックス、アルダクトンという利尿剤が使われることが一般的です。

4)後遺障害のポイント
①人工心肺装置を取り付けたり、心臓を停止させたりするので、少なからず危険性はあります。
心機能が一時的に悪化すること、不整脈を起こすことも予想されます。
また、脳梗塞等の合併症も報告されていますが、心臓手術の中では難易度は低いのです。
専門医による手術が成功し、合併症がないときは、2週間で退院、2カ月で重労働の仕事も可能となり、後遺障害を残しません。

②心機能の低下や不整脈を残したときは、個別に、NPOジコイチにご相談ください。 、

 
 
ジョーク故人の大事にしていたもの?

俺、地元で有名な、とん骨ラーメン店でバイトしていたんだけど、
店の主人が突然、亡くなり、葬儀で、棺桶の中に、故人が大事にしていたものを入れてほしいと言われ、 店の軒先にぶら下げてあったとんこつ数本を入れました。

火葬がすんだ後、骨が多すぎる、見たこともない骨が混じってる? 係員が困惑しています。
あ、俺が入れたとん骨かもしれませんって言ったら、主人の親父さんにしばかれた。

 

3/6(金)判例5 高齢者の高次脳?

 
判例5 高齢者の高次脳?

損保は、70歳以上の高齢者で、所得が低く、過失が20%以上のときは、介護料を否定することで、総損害額を自賠責の範囲内に押し込み、自賠責を超えては損害が発生しないと主張する傾向です。

(1)74歳男性、高次脳2級1号
2012年 水戸地裁 和解

概要
農家の74歳男性が横断歩道のない道路を横断中、左方から走行中の自動車に跳ね飛ばされ、 高次脳で2級1号が認定され、自賠責保険から3000万円の保険金が振り込まれました。

損保の反論
①被害者にも20%の過失割合が認められる。
②高齢で、収入が少なく自賠責保険金を超える損害は発生しない。
③現況から、将来介護料の必要性はなく、したがって住宅の改造費も必要ない。
つまりは、0回答がなされています。

弁護士の立証
⇒弁護士は、被害者と家族に面談し、被害者には常時介護の必要性が明らかなことを確認し、家族の陳述書と主治医の意見書でそれらを立証し、裁判では、家族が仕事に就いているため、職業介護人が必要であることを主張しました。

裁判所の判断
⇒裁判所は高次脳2級1号に対して常時介護を認め、症状固定後3年間は1週間に8万6000円、その後8年間は1週間に11万6000円の将来介護料を認定しました。
過失割合についても20%が10%に下がり、住宅改修費用は610万円、慰謝料では、1級以上に相当する2970万円が認定されています。

損保よりは、自賠責の3000万円で終わりと回答された事案でしたが、結果として1260万円の調整金を含む7500万円が上乗せされ、74歳の高次脳被害者としては異例の1億500万円という賠償金を実現することができました。

NPOジコイチのコメント
損保が主張する、「高齢者、所得が低く、過失もあるので自賠責保険の範囲内?」
つまり0回答は、昔から繰り返されている古典的な示談の手口です。

したがって、安易な0回答に屈して、早々に示談に応じることは禁物です。
低い提示に納得できないとき、介護の必要性があるときは、できるだけ早く、NPOジコイチのフリーダイアル
0120-716-110 で相談してください。
フリーダイアルで概要をつかめたら、交通事故無料相談会に参加してください。
もちろん、セカンドオピニオンを求めることで、構いません。

(2)82歳女性 高次脳2級1号 
2012年 紛争処理センター東京本部

概要
82歳女性が横断歩道を歩行中、同方向から左折してきた自動車に跳ね飛ばされたもので、脳挫傷などにより高次脳2級が認定されています。

問題点
一般に、高次脳2級は、見守りだけの随時介護と判断されることが多いのですが、本件被害者では、高齢もあって、日常生活全般において、声かけ、見守り、介助などを必要としていました。
しかし家庭における仕事の事情があって、自宅での在宅介護は不可能な状況にありました。

損保の反論
損保の反論は、例によって、自賠責保険金2370万円のみで、追加分は0回答でした。
家族は施設介護を考えており、将来の介護料について交渉したが、高次脳2級であれば、随時介護であり、1カ月7万5000円が限度との回答がなされていました。

弁護士の立証
本件では、被害者の症状固定時の年齢が82歳と高齢であり、体力的にも時間的にも訴訟に耐えられないことが予想されたので、弁護士は、訴訟ではなく、スピーディーな解決を図るため、あえて紛争処理センターに示談斡旋の申立を行っています。
弁護士は、被害者の実情と在宅介護が不可能であることを陳述書で緻密に立証しました。

紛センの斡旋
⇒紛争処理センターの嘱託弁護士は、平均余命期間92歳までの全期間における介護施設介護料、月額42万円、おむつなどの介護消耗品、さらに慰謝料も合わせ、自賠責保険金を除いて4270万円の損害賠償を認め、示談の斡旋がなされました。

NPOジコイチのコメント
公益財団法人交通事故紛争処理センターは、嘱託弁護士が対応し、地方裁判所支払基準を適用して示談の斡旋を行う機関で、高等裁判所がある全国の8カ所に設置されています。
弁護士が緻密な立証を行えば、地裁基準で損害賠償額を実現することができます。
ただし、遅延損害金や弁護士費用に該当する和解調整金の支払いはありません。

本件では、申立から僅か4カ月間で解決することができました。
①高齢者で、体力的にも時間的にも訴訟に耐えられないことが予想されるとき、
②家族が訴訟ではなく、スピーディーな解決を希望するときは、
紛争処理センターにおける解決も視野に入れなければなりません。

 
 
ジョーク鳩山総理とオバマ大統領が会談?

コーヒーでも飲んで、和もうと思った鳩山総理が、
鳩山総理 「Are you black?」
オバマ大統領 「・・・Ye・・・・・Yes・・・」
鳩山総理が口に含んで一言、「にがー(nigger)?」

これ、あかんやろ~

 

3/5(木)判例4 セカンドオピニオンの重要性?

 
判例4 セカンドオピニオンの重要性?
2011年 さいたま地裁 和解

概要
主婦の53歳女性が横断歩道を歩行中、対向右折車に跳ね飛ばされたもので、高次脳で7級、嗅覚脱失で12級、併合6級が認定されています。

問題点
被害者の夫が委任した弁護士からは、損保の提示額は6000万円であり、現実に、夫が担当している介護については、障害等級が7級であり、将来の介護料は請求できないと説明を受けています。
この弁護方針に納得ができず、セカンドオピニオンを求めて、新たな弁護士に相談したのです。

損保の反論
①高次脳は7級4号なので、将来介護料は発生しない。

②賠償金は6000万円が相当である。

弁護士の立証
⇒弁護士は、
被害者は当初、高次脳7級4号と認定されていたのですが、夫は、認定等級に不満を感じており、弁護士は、本人と面談の上、夫や家族からも話を聞いたところ、この被害者には見守り介護が不可欠であり、夫が世話をしなければ、基本的な日常生活が営めない状況であることが分かりました。
そこで、高次脳の専門医を紹介、診察を受け、神経心理学的検査を追加し、異議申立を実施、高次脳 は7級4号から5級2号に格上げされ、併合4級となりました。

裁判所の判断
日常生活における夫の介護の労苦や見守りによって減収した収入を、陳述書等で緻密に立証することで、裁判所は、日額2,000円の将来介護料、1850万円の調整金を認め、総額9100万円の和解が実現しました。

NPOジコイチのコメント

医療では、患者が他の医師にセカンドオピニオンを求めることは、通常の常識となっています。
交通事故訴訟で弁護士を選ぶときも、それと同じだと考えてください。
弁護士会でもセカンドオピニオンを求めることは禁止していません。

そして、ジコイチは、NPOであり、法律事務所に比較すれば敷居も低く、当然、相談は一切無料です。
①認定等級に対する不満?
※自賠責保険調査事務所に対して異議申立を行うのか?
※裁判で上位等級の認定を求めるのか? 
いずれにしても消極的でノウハウを有していなそう?

②依頼している弁護士の進め方に対する不安?
※依頼者の要望を聞いてくれない?
※損害賠償額のみが異常に高く、根拠に乏しい?

このような相談をお待ちしています。

※全国対応と費用の問題?

NPOジコイチでは、高次脳については、チーム110と連携弁護士が1つのユニットを形成しています。
具体的には、東京、名古屋、大阪のチーム110が後遺障害の立証を担当、その後は、連携の経験則を有する弁護士が訴訟に対応するのですが、チーム110は、等級認定後も、
①主治医や専門医から意見書を獲得すること、
②被害者とその周辺で聴き取りを行い、陳述書を作成すること、
③介護住宅を得意とする建築設計事務所に意見書と見積り書の作成を依頼すること、
④被害者の地元の職業介護人事務所を訪問、必要な介護体制を整えることなど、
連携の弁護士の求めに応じ、きめ細かなフォローを行っています。
大都市圏では、これらを地元で調達することができますが、ローカルでは、すべてを地元で賄うことができません。
チーム110が手分けして全国対応するのは、そのことが大きな理由です。

遠方の弁護士に依頼するとなると、交通費や日当の負担を心配される被害者が多いのですが、交通費で50万円を超えることは、まずありません。
さらに、経験則を有する弁護士が着目し、立証に成功すれば、3倍、5倍の損害賠償額の引き上げは、もはや常識となっており、自信たっぷりで全国対応をしているのです。

些末な経費に拘るのではなく、正しい解決をすることが目標なのです。
できるだけ早く、NPOジコイチのフリーダイアル
0120-716-110で相談してください。
フリーダイアルで概要をつかめたら、交通事故無料相談会に参加してください。
もちろん、セカンドオピニオンを求めることで、構いません。

 
 
ジョークバスト?

A  angel=愛すべき 
B  beautiful =なんと美しい 
C  cute =魅力的 
D  delicious =心地よい 
E  excellent =素晴らしい 
F  fantastic =感動的 G  
great =すごい  H  
hallelujah=賛美

 

3/4(水)箸休め 手首の可動域?

 
箸休め 手首の可動域?

Q フリーダイアルによる相談です。
要旨は、2年前の10月の交通事故で橈骨の遠位端骨折となりました。
後遺障害診断では、医師が目見当で計測した結果、背屈60°掌屈70°、それを指摘してゴニオメーターで再計測を依頼したが、角度に変更はなされません。
計測の方法が間違っていると思われるが、これ以上は言えません。
このままでは、非該当になるので、近隣の総合病院で再計測を受けて、それで申請することを考えているのですが、問題はありませんか?

(1)ゴニオメーターによる正しい計測法
手関節の背屈・掌屈、日本整形外科学会の公表する正常値は、背屈70°掌屈90°です。
開始肢位


前腕部を机の上に置いて測定します。

正常計測                間違った動作

正常計測                  間違った動作
右の間違った動作では、手関節が尺屈位となっています。
掌屈では、尺屈位では曲がりすぎ、橈屈位では、曲がらなくなり、正常値に届きません。
前腕部を机の上に置いて測定すると間違いを生じることは少なくなります。

部位

主要運動

参考運動

手関節

背屈

掌屈

合計

橈屈

尺屈

正常値

70

90

160

25

55

8級6号

10

10

20

 

10級10号

35

45

80

15

30

12級6号

55

70

125

20

45

主要運動と参考運動の救済措置について、
主要運動のいずれかが2分の1+10°4分の3+5°では、参考運動の橈屈・尺屈のいずれかが2分の1もしくは4分の3以下に制限されていれば、10級10号、12級6号が認定されています。

(2)本件の問題点
1)実際のところは、フリーダイアルによる相談であり、面談による骨癒合状況の画像検証や正しい計測を実施しないと、踏み込めません。
しかし、多年の経験則を当てはめれば、症状固定の時期を間違ったと予想されるのです。
橈骨遠位端骨折であっても、開放性ではなく、ギプス固定で保存療法となっています。
であるなら、受傷から1年10カ月を経過しての症状固定は、余りにも遅すぎる選択です。

2)関節の可動域は、受傷から6カ月の真面目なリハビリ治療で大きく改善します。
その後は、劇的な改善は得られませんが、日にち薬で徐々に改善していくのです。
ところが、機能障害としての後遺障害のルールは、以下の3つのハードルで判断されています。

①まったく動かないか、動いても健側の10%以下であれば、8級6号、
②健側の2分の1以下に制限されていれば、10級10号、
③健側の4分の3以下に制限されていれば、12級6号、
上記のハードルを飛び越えれば、後遺障害等級は薄まるのです。

相談者は、健側が160°に対して患側が130°ですから、+10°でアウトです。
+10°とは、ゴニオメーターの刻みで、僅か1㎝に過ぎません。

私の経験則が正しければ、1年10カ月の治療で得られる慰謝料は、地方裁判所支払基準で171万円、6カ月で症状固定は、116万円ですから、治療期間が長引いたことで、55万円増えました。
しかし、後遺障害は非該当ですから、12級6号の1123万円を失いました。
差引、1068万円の大損ですから、悔やんでも悔やみきれません。
しかし、今更、焦っても、嘆いても、後悔、役に立たずで、どうにもならないのです。

3)近隣の総合病院 整形外科に出向いて、正しい計測を受ける?
「当方は治療機関であって、計測を行う機関ではありません。」
まず、常識的には、相手にされません。
珍しく親切な医師との出会いがあり、正しい計測がなされても、後遺障害を審査する自賠責保険調査事務所は、主たる治療先に文書照会を求めます。
主治医がカルテ記載の可動域を記載して報告すれば、そちらが採用され、非該当となるのです。

後遺障害診断書に記載された角度が間違っているときは、
①主治医がそのことを認め、理由を明記して修正に応じること、
②医大系の専門外来を受診、手の専門医が計測した診断書を添付すること、
これらの2つの要件を満たさないと、まともに審査されることはありません。

つまり、医師の診断権には、それほどに重みがあるということです。

4)胃癌で胃の全摘術を受けても、大多数は4~6カ月で就労復帰を遂げています。

橈骨の遠位端骨折であれば、受傷から6カ月で症状固定ができたのです。
ダラダラと漫然治療を続けた結果、普通なら認められるはずの12級6号を取りこぼしたのです。
交通事故被害者の甘えが、手ひどく、しっぺ返しされたのです。

症状固定は、原則として受傷から6カ月です。
現在、治療中の被害者も、このことを強く認識しなければ、大きなしっぺ返しを喰らいます。
後遺障害を残しているのに、ハードルを飛び越えたことで等級が認定されないなんて、悔やんでも悔やみきれるものではありません。このこと、キモに銘じておかなければなりません。

 
 
ジョーク猛毒?
二匹の毒蛇が、揃って散歩に出掛けました。
片方の毒蛇 「俺たち、毒をもっているよね?」
もう片方の毒蛇 「「なんだい、突然、もちろんさ!」

片方の毒蛇 「俺たち、本当に毒蛇だよね?」
もう片方の毒蛇 「ああ、俺たちは、世界で一番の猛毒をもった蛇だよ!」
「なんで、またそんなこと質問するの?」
片方の毒蛇 「ああ、ちょっと舌を噛んじゃってさ!」

 

3/3(火)設問10 過失事案、任意一括の拒否?

 
設問10 過失事案、任意一括の拒否?
高次脳2級1号 2011年 山口地裁 和解

概要
自転車で通学途上の16歳男子高校生が、道路を斜め横断し、右方からの車に跳ね飛ばされ、高次脳2級が認定されました。

損保の反論
①道路の斜め横断であり、自転車を運転する被害者に40%の過失が認められる。
②損害の補填は、自賠責保険を充当すべきである。

弁護士の立証
⇒弁護士は、被害者に40%の過失が想定されたため、父親が加入している自動車保険の人身傷害保険から1億円、自賠責保険から3000万円を先行取得した直後に、民事裁判を提起しています。
高次脳2級で、実際には介護に大変な手間がかかることを丁寧に立証しています。

裁判所の判断
⇒裁判所は、職業介護として日額2万円、家族介護8000円を認定しました。

過失は40%であったものの、人身傷害保険から過失分の1億円を填補し、さらに相手損保からの損害賠償金として1億2100万円と近親者慰謝料として240万円、自賠責保険金3000万円、総額2億5340万円で和解することができたものです。
裁判所が認定した総損害額は2億5900万円であり、ほぼ満額の支払いを受けたことになりました。

NPOジコイチのコメント
本件のように、被害者過失が大でることを理由に任意一括が拒否されたときは、
①自宅に自動車があり、自動車保険に加入されているときは、保険証券の裏面を確認してください。
人身傷害保険に加入のときは、当面の治療費などを人身傷害保険に請求できることがあります。
判断ができないときは、保険証券の表裏をFAX送信

(077-571-6155)してください。 確認の上、その日のうちに、請求の可否について回答します。

②自動車を保有していないときは、人身傷害保険の適用は不可能ですが、火災保険に付帯の傷害保険、学校単位で加入している高校生総合保険などに請求することができるかも知れません。
急ぎ、手元の保険証券を確認してください。
当面の治療費などは、治療先に健康保険の適用を願い出て、節約することになります。
受傷から1年後に症状固定とし、加害者加入の自賠責保険に委任請求による被害者請求とします。

損保とは、等級が認定され、自賠責保険から保険金が振り込まれた後に、協議することになりますが、2級1号であれば、逸失利益の基礎収入と随時の介護料を恣意的に低く見積もり、過失相殺を実施すれば、自賠責保険からの3000万円を超えないレベルの賠償額が提示されます。
これが損保の常識なのです。

⇒詰まるところは、弁護士に委任して地裁に損害賠償請求訴訟を立ち上げることになります。
弁護士が逸失利益の基礎収入や介護料などの立証に成功すれば、既払い金と自賠責保険金を控除して1億2400万円を手にすることができます。
人身傷害保険の適用がなく、1億円は泣くことになりますが、損保の常識に押し切られれば、3000万円ですから、もっと大泣きすることになります。

さて、人身傷害保険の扱いは、損保により異なります。 本件では、東京海上日動の人身傷害保険であったので、人身傷害保険から先行取得し、裁判所には、訴訟基準差額説を求めたものです。

この仕組みを知らない弁護士が、先に民事訴訟を提起し、判決後に40%の過失相殺分を東京海上に請求していれば、回収できたのは1億円ではなく、せいぜい5000万円となります。
東京海上日動、日新火災、eデザイン、共栄火災、全労済、あいおいニッセイ同和、沖縄の大同火災の7社は、先行取得でないと、地裁基準を実現することができません。
本件は、弁護士の資質の1つである、幅広い保険約款の知識と経験則が生かされた例です。
 
 
ジョーク女子高生の会話?
電車で、女子高生の一群と遭遇した。
A 「めっちゃ怖い話し、聞いた!」
その他 「なに?」
A 一人暮らしのうちのお婆ちゃんに電話があり、受話器取ったら、「お母さん、俺やけど・・・・・・」 って、お婆ちゃんが、「ヨシカズか?」 って言ったら、「うん、」 って、
でも、ヨシカズ叔父さんって去年、交通事故で死んでるねん?」
その他 「えぇ~ 怖い!・・・・・それで?」
A 「俺、事故起こして・・・」 って言うから、
お婆ちゃんは泣き出して、「もう、事故の事は気にせんでええから、成仏して・・・・」 言ったんやて!

その他 「うっわー、怖い~、せつない・・・・・ほんまにあるんやなぁー、そんな話?」

 

3/2(月)判例2 賃金センサス31歳では?

 
判例2 賃金センサス31歳では?

概要
建設現場監督の31歳男性がバイクで交差点を青信号で直進中、対向右折貨物車と衝突したもので、高次脳として7級4号が認定されています。

問題点
本件では、事前認定で7級4号が認定、損保からは2400万円の損害賠償額が提示されていました。 依頼人が迅速な解決を希望しており、弁護士は、紛争処理センターでの解決を選択しました。

損保の反論
①被害者にも15%の過失が認められること、 ②逸失利益は、被害者は事故時、31歳であり、実収入で計算すべきであり、後遺障害慰謝料については、半額の500万円が妥当である。

弁護士の立証
⇒弁護士は、過失割合について、刑事記録の矛盾点を指摘し、10%に引き下げることができました。

事故当時31歳の被害者の年収は、男性の平均賃金より150万円低い404万円でした。
30歳以下では、東京・大阪・名古屋地裁の提言にもあるように、将来の可能性と賃金上昇も予想されるところから、賃金センサスを適用することに争いはありません。
しかし、僅か1歳ですが、31歳となると、その点をどう判断すべきかが問題とされるのです。
本件では、弁護士が、同期入社の同僚、同じ職種の先輩社員などの給与明細から、一定の年月を経過するとベースアップがなされ、賃金センサスの年収に近づく事実を掴んで立証しました。

紛センの斡旋
⇒紛争処理センターは、賃金センサスを適用することで、示談の斡旋を行いました。
後遺障害慰謝料についても、500万円は明らかな根拠に乏しく、裁判基準の1000万円を主張し、当然のことですが、1000万円が認められました。
高次脳7級4号、過失10%で、自賠責保険を含んで5600万円、当初の損保側の提示額、2400万円の1.9倍の損害賠償額が実現できたのです。

NPOジコイチのコメント
先の、東京・大阪・名古屋地裁の共同提言は、比較的若年の被害者とは、おおむね30歳未満と規定されているのですが、では、31歳ではどうなるのか、
30歳未満では、ほぼ自動的に全年齢平均賃金が適用されるのですが、さすがに31歳となると、生涯を通じて全年齢平均賃金または学歴平均賃金程度の収入を得られる蓋然性が認められることを立証しなければならず、弁護士の力量が試されているのです。
弁護士の資質は、以下の3つで、
①問題を正確に理解するための幅広い知識と経験則
②依頼人から問題点を引き出す対話力、
③勝訴に導く創造力と構成力
創造力と構成力に乏しく、経験則に乏しい弁護士では、主張以前に、これでは負けてしまうと消極的な対応に明け暮れることになります。

そんな弁護士に依頼すれば、平均賃金より150万円低い404万円で、逸失利益が計算され、404万円×56%×16.547=3743万5000円、554万円×56%×16.547=5133万5000円、弁護士の能力次第で、損害賠償額に1390万円の差が生じるのです。
高次脳における損害賠償では、被害者はその後の人生を決定づけられます。
弁護士選びは、慎重でなければなりません。

 
 
ジョーク息子に質問

日々、正しい日本語を覚えていく息子が、とても頼もしい。
父 「お魚さんは何て数える?」
息子 「1ぴき、2ひき、」
父 「じゃ、にわとりさんは?」
息子 「いちわ、にわ、」
父 「すごいね、じゃ最後に、おうまさんは?」
息子 「1ちゃく、2ちゃく、」